メールやチャットでよく使う「よろしいでしょうか」。
ときどき「宜しいでしょうか」と漢字で書かれているのを見て、「どちらが正しいのか」と迷ったことはないでしょうか。
この記事では、「宜しい」の読み方と意味、「よろしい」との違い、実務での書き分けを整理します。
「宜しい」の読み方と意味
「宜しい」は「よろしい」と読みます。
「よい」を改まった言い方にした言葉で、次のような意味で使われます。
- 差し支えない・問題ない(「この内容でよろしいでしょうか」)
- 適切である・ちょうどよい(「ほどよろしい」)
- 許可する(「本日は帰ってよろしい」)
結論:意味は同じ。基本はひらがな
- よろしいでしょうか:一般的・実務向き
- 宜しいでしょうか:漢字表記(やや硬い印象)
意味に違いはありません。
ただし、現代の文章ではひらがなが基本です。
ひらがなが選ばれる理由
理由は大きく 2 つあります。
1. 「よろしい」という読みが、常用漢字表に載っていない
常用漢字表では、「宜」の読みは音読みの「ギ」(適宜・便宜など)だけです。
そのため、新聞や公的な文書など、常用漢字表に沿って書く文章では「よろしい」とひらがなで書かれます。
2. 読みやすさと柔らかさ
ビジネス文書やWeb文章では、読みやすさ・柔らかさ・表記の統一が重視されます。
- ご都合はよろしいでしょうか
- この内容でよろしいでしょうか
のように、ひらがなで書くのが一般的です。
「宜しいでしょうか」と漢字で書いてもいい?
間違いではありません。
次のような場面では、漢字が使われることもあります。
- 格式ばった手紙や挨拶状
- 相手の文面が漢字で書かれていて、それに合わせたいとき
ただし、日常的なメールやチャットでは、やや堅苦しい印象になることがあります。
社内のルールで表記が決まっている場合は、それに従うのが一番です。
よくある誤解:漢字のほうが丁寧?
必ずしもそうではありません。
丁寧さは、「恐れ入りますが」「お手数ですが」といった前後の表現で決まります。
表記そのものが丁寧さを決めるわけではありません。
例文:メールではこう書く
| 場面 | 例文 |
|---|---|
| 日程の確認 | 来週火曜の14時でよろしいでしょうか。 |
| 内容の確認 | こちらの内容で進めてよろしいでしょうか。 |
| より改まった言い方 | 恐れ入りますが、ご確認いただけますでしょうか。 |
| 返事・承諾 | はい、その内容でよろしくお願いいたします。 |
実務での安全な判断基準
迷ったらこう考えれば大丈夫です。
ビジネスメールでは「よろしいでしょうか」で統一
社内外のやり取り、チャット、ブログなどでは、ひらがなで問題ありません。
まとめ
- 「宜しい」は「よろしい」と読み、意味は同じ
- 常用漢字表では「宜」に「よろしい」の読みが無いため、新聞や公的な文書はひらがな
- 漢字は間違いではないが、やや硬い印象になる
- 迷ったら「よろしいでしょうか」でOK
日本語メモ:ひらがなと漢字の使い分け
「意味は同じに見えるけれど、書き方に迷う日本語」を 1 本ずつ整理しています。


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